■アイ・アム・レジェンド

 冒頭、人がいなくなって自然に還りつつあるニューヨークの街を、マスタングで駆け抜けながら鹿狩りをするシーンだけで見た甲斐があった。

 途中からバイオハザードやゾンビの亜流のようになってしまっているのは惜しい。

 自分一人だけ生き残っている男、犬とのつながり、母子との邂逅・・・ そういう精神的な要素を新鮮な映像体験を交えて表現してほしかったと思う。

 冒頭シーンはその可能性を十分に感じさせてくれただけに、やや残念であった。

(I am Legend, 2007 U.S.A.)