★中華粥

 はや12月だ。珍しく体調を崩している。もしかすると最近は珍しくないかな?

 金曜日は何だか腰が痛かった。ぎっくり腰とかそういうのではない。鈍い筋肉痛のような感じなのだが、文字通り「要」なのでやはり困る。

 夜半から腹痛と下痢に苦しめられる。
 戻った夜中の寝床で、連れ合いの来年度からの仕事についてかなり長い会話をする。不相応な仕事をさせられるかもしれないのが以前から重荷になっているのだ。
 ふとんの中でちゃんとしゃべるのは何年ぶりだろう。

 今日土曜日の昼は、義父母を交えて中華のコース料理を食べることになっていた。だが、とてもそんなことができそうな体調ではない。腹具合も悪いし、なぜか全身、特に足がけだるく、微かに頭痛もある。
 どうしようか考えた挙げ句、結局は行くことにした。幸い、食事中にトイレに立つようなことにはならなくてよかった。

 他のメンバーがコース料理を食べている横で、中華粥だけを注文して食べる。こういう機会でもなければ決して注文しない料理なので、それはそれでいい経験になった。
 中華粥を食べるのはおそらく初めてだが「おかいさん」を食べること自体、何年ぶりだろう。20年ぐらいかな?

 モノによっては、連れ合いと息子にほんの少しずつだけ料理を分けてもらって食べた。

 熱はないようだ。ちょっと体調が悪いだけなのに、姿勢も前屈みになり、摺り足で歩くような感じになる。
 ふだんから決して元気な方ではないのだが、体がまあ一応まともに機能しているだけで、どれほど幸せなのかを再び噛みしめる(そしてまたすぐ忘れる)。

 家に帰ってから、「フリーダム・ライターズ」(ヒラリー・スワンク)を見る。実話を元にしているのでなければ、「そんなにうまくいくわけないだろ」と突っ込みたくなるような感動作。
 映画を見る前、「フリーダム・ライーズ」ではないのかと思っていたら、それが下敷きになっての「ライターズ(writers)」であった。

 見ている間も体がつらくて、ソファーに横になって見る。

 遅い昼寝。

 起き出してきつねうどんの夕食。

 買い物。

 問題は明日だ。中間期末実力模擬とテストの連続に追われる息子が、「やっと行ける」とずっと前から楽しみにしていたバードウォッチングの日である。

 こんな状態で大丈夫か。寒そうだし。それに、途中でトイレに行きたくなったら悲惨だ・・・

 連れ合いは当然のごとく「やめておけ」と言う。だが、息子本人の体調ならともかく、わたしのそれで期待を裏切りたくない。いずれにせよ、結論を出すのは明日朝起きてからになるだろう。

 何だか、熱が出てきたような気もする・・・

(Freedom Writers, 2007 U.S.A.)