★望外の出会い

 望外の出会いもあった。

 といってももちろん、同窓会に初恋の人が・・・みたいな昔の少女漫画のようなことは起こらない。

 楽しい?会も終了して、一人さっさとクルマに乗って会場を後にする。帰路、六甲山に立ち寄ったのだ。先日も行った場所である。

(メモ:六甲山系にかかる前、かつて愛用した道を走ると、途中で通行止めになっていてびっくりした。何でも工業団地だか住宅地だかを造成中らしい)

 相変わらず涼しい。

 ソウシチョウが綺麗な声で鳴いている。葉が茂って姿は見えないが、相当数がいるようだ。

 ちょこちょことハトのような鳥が歩いている。ヤマドリのメスにも見えるがちょっと違う。ウズラでもないような・・・
 双眼鏡でしっかり観察する。が、ものの数秒でササ?の中へ。

 行き止まりのところで、木の奥のソウシチョウを視認。久しぶりである。

 帰りもまた、さっきのハトもどき。何とか写真にも収める。

 また隠れたので、少し遠くに離れて気配を隠し、出てくるのを座って待つことにする。いつぞやの、「来ない野鳥を待ちながら」の一人版だ。

 相当待ったつもりで時計を見ると10分。バードウォッチャーの素質はないことを悟ってその場を後にする。

 しばらくするとヤブサメ。白いはっきりした眉斑。短い尾。多分間違いない。「チュン」って鳴いてるからスズメかとなめていたのだが、逆にこの辺にスズメはいないだろう。さっきからのチュンはすべてヤブサメかもしれない。

 その後また、ソウシチョウを視認。

 家に帰って調べてみると、ハトもどきはコジュケイの(たぶん)オス。しっかりと姿を見たのは初めてである。ヤブサメも同じ。どちらも、これまで囀りだけの鳥だった。

 今日はノウサギとクワガタ(と懐かしい女性?)には会えなかったけれど、コジュケイヤブサメとは望外の出会いとなった。