★不思議な同窓会

 高校の同窓会に初めて出た。卒業以来だから、かれこれ二十数年ぶりということになる(年が・・・)。

 私から見てもいい男だな、と思っていた奴が同級生にいて、それが県会議員になっているというのを知ったので、議員なら同窓会には出てくるだろうと思い、会いに行ったのだ。

 もう一人、副会長をしているのも同級生で、彼に会うのも楽しみだった。

 当然というか、県会議員の方は来ていたのだが、副会長の方は仕事が忙しくて欠席だった。

 自他ともに認めるカモシカのような好青年は、すっかり貫禄のついた政治家っぽいおじさんになっていた。
 わたしもやはり、おじさんになってしまっているのだろうか。貫禄はないにしても。

 6つ年上の同窓会長が、「おっちゃん」を自認してピエロを演じる。確かに見た目もおっちゃんである。

 会場には今春卒業した18〜19の若者もいる。オマエは強いて言えばどちらのグループかと聞かれれば、間違いなく若者の方だ。
 周囲はそう思ってくれないだろうが、断固おっちゃんグループではないと信じている。

 閑話休題

 この同窓会、とにかく全卒業生1万数千人に声をかけて、だれでも無料ご招待である。もし万一1000人来たらどうするのかと、人ごとながら心配になる。

 それから、同窓会が、(有効利用度が?)全国一だとかいう同窓会館を建てて、それを県に寄付している。その費用は8000万だというのだが、いったいどうして、同窓会がそんなに金持ちなのだ?

 卒業してから会費なんて1度も払ったことがないのに・・・

 以前から疑問に思っていたのだが、今回出てみて疑問は何とか解決した(高校在籍中に会費を払うようだ)。それにしても、銀行やらPTAやらから借金までして建てた同窓会館にも、もはや抵当権もついていないという(だから寄付できた)。

 もちろんシャンシャン総会だし、それほどものすごい会費を誰かが納めているというわけではないが、そんなにお金があるなら、やっぱり会費を下げるべきなのではないかと思わないでもない。

 あえて知り合いを誘わないで行ったので、知っているのは結局県会議員一人だけだった。まあそれでも、ほんとに久しぶりに旧交を温めることができた。

 今春卒業したばかりの子供たちのゲーム企画で退屈せずに過ごせたお蔭で、空しさもそれほど感じなかった。

 くじ引きで当たって出場させられたフィーリングカップル5vs5(わかる人は中年以上です)で、ただのオッサンに見える人がカップルになり、私は少なくとも2人からは選ばれなかったのが心外だったけれど・・・