■狩人と犬、最後の旅

 いやあ、すばらしい。

 カナディアン・ロッキーの山懐の中、ほとんど自給自足の生活を送る狩人を描いた作品。

 なんと、主人公は本人だという。だが、ドキュメンタリーというよりは映画だ。しかも、よくできている。

 長い生活の中で実際に体験したできごとを短い時間に詰め込んでいるから、大自然の中で暮らしているにしてはちょっと不用意すぎないかと突っ込みたくなる場面もある。が、それはご愛敬。

 Wataridori を思い出させるが、まったく異なるネイチャー映画。

 フランス人の監督が実際に山の中で主人公と会ったのがきっかけでできた映画なので、題名(最後の罠猟師)やエンドクレジットはフランス語。劇中の会話は英語。

(Le Dernier Trappeur, 2004 France, Canada etc.)