●カワウを狩猟鳥に?
●跋扈する黒い鳥というエントリを書いたのがつい5日前。
そのカワウを狩猟鳥にする方針を環境省が決めたという。ハンターに殺してもらって減らしたいらしい。(asahi.com)
たしかにカワウの跋扈は目に余るが、一時は絶滅まで心配された鳥だ。本当に大丈夫なのだろうか。
昔、トキ汁、という料理があったという。おいしかったらしい。
もちろん、あのニッポニア・ニッポンのことである。朱鷺色(ときいろ)の羽めあてにも乱獲され、環境破壊とあいまって日本では絶滅に追い込まれた。
幸い、カワウの肉はまずいそうなので(だれが食べたんだろう?)、大丈夫かもしれない。でも、そういう問題なのかなあとも思う。
ともあれ、カワウの数を減らすために狩猟鳥に指定するというのは、どう評価すべきなのかよくわからない。鉛玉をばらまくとすれば、それはもちろん反対だけど(最近は鉛玉禁止なのかな?)
それよりも、すでに狩猟鳥に指定されている、ヤマドリやウズラやキジなんかを狩猟鳥から外してほしい。カモだってどうかと思う。
ヤマドリやウズラなんか、必死でバードウォッチングをしている人でさえ、滅多に見られないほどの鳥だ。それを鉄砲で撃って殺すなんて・・・ ありえない、としか言いようがない。
幸い、カワウを狩猟鳥にすると同時に、ウズラは5年間捕獲禁止にする方針だという。5年間といわず永久に禁止してほしい。ヤマドリも。
キジだって、いちおう国鳥なのだ。
ほんとかどうか知らないが、国鳥を鉄砲で殺しまくっている(狩猟鳥としている)国など、日本だけだという。「だけ」かどうかは措くとして、ほとんどないのは事実だろう。まさに「恥ずかしい国」だ。
『華麗なる一族』をきっかけにキジ撃ちが流行ったりしないようにも、切に願う。