◆命担保の借金

 消費者金融各社が命担保の借金をさせ、実際に自殺した借り主の保険金を受け取っていたことが問題になっている。

 そういう会社からお金を借りることはないし、とりあえず無縁の話だと思っていた。

 そんな折り、今日21日付の朝日新聞によると、信販会社8社も同じような保険に入っており、経済産業省の調査では「命担保」契約が92万件あったという。それも氷山の一角かもしれない。

 それでもまだ、自分とは関係ないと思っていると、ガソリンを入れるためだけに作った ENEOS カードを通して、自分が団体信用生命保険に加入していたことを知った。私が死んだら、UFJニコス株式会社にお金が下りる契約になっていたという。

 なぜ知ったかと言えば、今日着いた請求書に、9月末をもってその保険を解約したという説明が入っていたからだ。問題化したから慌てて措置したものらしい。

 それにしても、まさか自分が死んだときに、まったく加入した覚えのない保険金が信販会社に支払われるとは思っていなかった。
 消費者金融で借金するときも、知らないうちに生命保険に入れられているというが、同じことを信販会社もやっているのだ。

 単にガソリンが安くなるクレジットカードを一枚作るだけだからと思って、契約書も読まず、安易に申し込んだこちらも悪いのだが、クレジットカードを作ったら、自動的に「命を担保」にされるなら、契約者にきちんとわかるように説明する義務があると思う。

 騒ぎになってやめるあたり、やはり後ろめたいところがあるのだろう。

 それにしても、銀行系の消費者金融とか、阪急東宝グループの消費者金融とか、なんかもう、なりふり構わず金儲けに走って弱いものいじめをしている。
 幸いというか、消費者金融の世話にならないから無縁だと思っていた私ですら、知らないうちに信販会社に「命を担保」にされていたのだ。

 ほんと、嫌な世の中ですね・・・