■30年ぶり?の清水寺

20060912incenseburner 京都方面に用があり、途中時間が空いたので、清水寺を訪ねた。

 いつ以来かはっきりわからないが、確実な記憶と写真があるのは30年以上前である。30年・・・

 だが、境内の看板に中国語や韓国語が増えたこと、水を飲む柄杓の殺菌装置が設置されたこと以外は、何も変わってないような気がする。有名な清水の舞台は1000年を超える歴史があるという。30年など何ほどのこともないのだろう。
 あ、最初の山門が目も綾な朱塗りになっていたが、平安の昔の姿に戻ったと思えばかえって古さを感じさせてくれる。

 三年坂のあたりは去年だかにちょっと散策したことがあるが、ポタリングの途中の寄り道だった。今日は、雨が降ったりやんだりを繰り返す妙な天気にもめげず、ちょっと店を覗きながらのんびり歩いて、思いがけず香炉を買ってしまった。

 そういう趣味は全くなかったのだが、気に入ったのがあったのだ。例の「ひと目ぼれ」である。

 家に帰ってバニラのお香(そういうのがあるのだ)を焚くと、ちょっと抹香くさいバニラの香りが広がり、心なしか気分が落ち着く。
 もらい物の敷物を敷いて玄関に置くと、予想以上にいい感じに落ち着いたのも嬉しい。

 それにしても京都。お香の専門店とか扇子だけ売っている店とか、唐辛子の専門店とか・・・
 面としての広がりに欠ける憾みはあるが、ごく狭い範囲なら「さすが京都」と思わせる街並みもある。
 灯台下暗しを決め込まないで、こまめに通ってみてもいいかもしれない。