■今回はギンパラ

 恒例の沖縄出張。湿度100%としか思えない、むわっとした生暖かさ(というより生暑さ)が印象的だった。

 だがもちろん、今回も素晴らしい出会いに満たされている。その多くが一期一会かもしれないのは残念だが、それはそれで仕方がない。けっして少なくない立派な人たちと継続的に交流を結ぶのは、私の器を超えている。

 鳥となら、何度か出会えるかもしれない。もっとも、同じ個体にはなかなか出会えないし、見てもそれとはわからないだろうけど。

 今回は初めての鳥を見ることができなかった。これは、と思うとイソヒヨドリのメスとか。
 だが、3月に見たシロガシラは、那覇の街中にもいて、綺麗な声でさえずっていた。

 「これこそ見たことがない。だが、図鑑には載っていた記憶がある・・・」という小鳥の群れを見つけて喜んでいたが、手元の図鑑に記載がない。家に帰って調べると(たぶん)ギンパラ。日本産の野鳥ではない。いわゆるカゴ抜け、飼い鳥が野生化したものである。

 たぶん、多くのバードウォッチャーは両者を厳しく峻別する。だが、現にいるんだし、どっちでもいいじゃないか、とも思う。少なくとも、鳥には罪はない。
 初めてギンパラを見た。嬉しかった。