◆天皇陛下万歳

 不穏な?タイトルだな(笑) しかし、天皇を称揚しようと思うと反射的に出てくるのがこの表現だ。時代にふさわしい新しいコトバを生み出す必要はあるだろうが、皮肉ではなくこう言えること自体は喜ばしいことかもしれない。

 10月「28日の園遊会の席上、東京都教育委員を務める棋士米長邦雄さん(61)」が「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」(強調は筆者)と話しかけると、天皇が「やはり、強制になるということではないことが望ましい」(asahi.com)と返したという。

 米長邦雄は、日の丸・君が代に関連して都立校の教職員を大量に処分したり、「逆」言葉狩り?によって「ジェンダーフリー」という言葉を追放したりした、悪名高き東京都教育委員会の委員だ。背後に石原慎太郎がいるのはいうまでもない。(敬称略)

 ウヨク気取りのコッカシュギシャである米長は、国家右翼の総本山である(そうなのかな?)天皇にこう諭され、「もうもちろんそう、本当に素晴らしいお言葉をいただき、ありがとうございました」(同)と答えたという。そう答えたときの間抜けな顔が見たかった。

 ほんとにそうだと思うなら、強制するなよ。

 政府は見当外れのコメントを連発して火消しに躍起だが、醜態をさらすばかりだ。まあ、そう言わざるをえない立場には同情できなくもない。

 いずれにせよ、物議を醸すのを承知であえて踏み込んだ発言をした明仁(この人、名字がないんですよね・・・)に敬意を表したい。