★やはりパリから・・・

 フランスはともかく、パリは20年ぶりだ。しかし、何も変わっていなかった。

 いや、もちろん、地下鉄や高速鉄道の路線はやたらに増えているし、TAXI 2 だかに登場した変な観覧車も高速回転しているし、新凱旋門もできた。
 ルーブルの内部は見違えるように整備されて展示方法も改善されたし、印象派美術館の所蔵作品は新たに開館したオルセーにごっそり移された。ピカソ美術館も新たに開館したが、肝腎のオランジュリーは工事で長期閉鎖中だ。
 ほとんどまったくいなかった中国と韓国からの観光客がとても多くなった。
 そこここに散乱する地下鉄の切符や犬の糞、汚いゴミはずいぶん減った。何より?通貨がユーロになった。

 なんだ、ずいぶん変わってるじゃないか、じゃあ、何が変わってないのだ、と言われても、答えるのは難しい。他にも変わった点は多々あるが、旅人に変わっていないという印象を抱かせる点がこの街にとっては重要だ。地下鉄の回数券は変わっていなかったが、もしかするとわざと以前のままに残してあるのではないか(笑)

 常に革新しながら常に変わらないパリ。ローマを知らないが、間違いなくヨーロッパで一番魅力的な大都会だろう。