★異文化理解の困難は

言語の非疎通性にあるのではない。思考回路・論理回路の非疎通性にある。あるいはまた、それぞれの belief(信仰ともいうべき信念)にある。日本語を操る、小泉純一郎石原慎太郎上祐史浩などの各氏とよりは、今回、3人の人質を解放するという声明を出した「卑劣なテロリスト」との方が、話が通じるような気がする。
 当初、彼らを「卑劣なテロリスト」だと思っていた。だがしかし、声明文を読む限り、そうではないのかもしれないという気がしてきた。もし今度は「大方の予想を裏切って」本当に人質が無事解放されたとしたら、彼らはもしかすると、やむにやまれず自分たちにできる方法で立ち上がらざるをえなかった良心的な人々なのかもしれないと思う。モスクに爆弾を落とすなどして、相変わらず、侵略先の他国で非戦闘員の殺戮行為を繰り返すアメリカと、その追随勢力への哀しい抵抗の形として仕方なく・・・。
 それにしても、声明文の思考回路・論理回路が気にかかる。ただ1箇所を除き、西洋的高等教育(この場合には日本も当てはまる)を受けた人物のそれに見えるからだ。(あ、小泉も石原も上祐も(以上敬称略)受けてるんだっけ。教育を受けたからといって、その教育が目標とする思考回路が身に付くわけでもないんだ・・・) 原理主義的テロリストは、このようには考えない。彼らはいったい、どういう人たちなのだろう。