■日曜水道屋(土曜だけど)

 「日曜大工」という言葉はあるが「日曜水道屋」という言葉はたぶんない。英語だと Sunday Plumber という言葉があるようだ。「日曜配管工」のほうがいいかな?
 ___

 あっちでもこっちでも水漏れしていたのだが、まあ放っておいても問題ない箇所だったので重い腰があがらなかった。

 ところが、洗濯機への給水栓から漏れ始めたのは放っておけない感じだったので、とりあえずパッキンを替えて修理した。
 以前にもやったことがあるはずなのだが、プライヤーで挟んで回さざるを得ない構造で、今どきこんなものがあるのかと改めて驚いた。

 かかった費用自体は105円だけだが、水道屋さんに頼むと最低5千円は取られるようだ。
 気をよくして、もっと面倒な修理にも手を出すことにした。

 漏れているのは、キッチンの水栓と浄水器である。
 前者は根元に水が貯まり、後者は先端からぽたぽたと水が止まらない。
 いずれも、構造や原因がわからないし、パッキンを替えておしまいというわけにはいかないだろう。

 前者は、「ワンホールシングルレバー混合栓」という名前なのだとわかったが、シンクの奥に生えていて自然に湯水が湧いてくるだけで、ほとんどブラックボックスである。
 どういう仕組みでどこから給水・給湯されているのかもよくわからない。そもそも、どうやって流しに固定されているのかすら・・・

 が、便利な時代で、ネットで調べると、原因から必要な部品、修理方法まで教えてくれるサイトがいくつもある。中には修理工程を動画にしている人もいて、「暇だなあ」と半ばあきれつつ、感謝して参考にさせてもらう。

 結局、混合栓は丸ごと交換、浄水器スピンドルと呼ばれる部品を交換(なんと4000円以上する)すればいいことがわかった。
 混合栓の方は種類が多すぎて、どれにするか決めるのに苦労した。

 作業自体は難しいことはなさそうだが、問題は作業スペースがほとんどないことと、古い部品が固着していて外れにくいことにあるらしい。

 混合栓の方は、シンクの下の米びつやら鍋釜やらを入れている収納部に潜り込んで仰向けになり、ものの10cmほどしか幅のない真っ暗な隙間に腕を入れ、上方のボルトを回したりする必要がある。
20150517taihen
 イラストは三栄水栓のサイトから引用させていただいたが、うちは給水管自体が仕切り板で隔絶されているので、この絵から想像される以上に大変だった(今日は筋肉痛だ)。

 幸い、バイク用に買ったラチェットレンチがあったのでうまくいったが、ふつうのスパナだったら回すスペースがないために外すのに苦労しただろうと思う。
 混合栓の定価は3万円ほどするのだが、通常の実売は1万4千円くらい。それを送料込み9千円程度で買える店を見つけて購入・交換した。
 頼めばぜんぶで4〜5万はかかるかなあと思っていたが、ネットで安いところを探すと2万5千円というのがあった(九州だけど)。

 浄水器の方はまだ部品が届いていないのだが、こちらは部品が固着していることだけが問題で、作業自体は単純である。
 だが、メーカーによると、部品だけ注文したものの、諦める人も多いということで、その場合は9千円で作業員を派遣すると言われた。
 ___

 浄水器の部品が首尾よく交換できたとすると、結局、3万円ほど節約できることになる(思ったより少ないな・・・)。
 給料は10年以上あがらず(というより下がっていたのがやっと10年前のレベルに戻りつつある状況で)、収入を増やす方法はほとんどない以上、こうやって稼ぐしかない。

 いや、巧拙はともかく、たぶん専門の業者さんより掃除に念を入れ、綺麗に丁寧に施工した自信はある。
 普段なかなか得られない達成感もそれなりに大きかった ^^;

 こんなことなら、もっと早くやっておけばよかった。

 こういうことを自分でしない(できない)人たちはどうしてるんだろう。
 素直に高い?料金を払っているのだろうか。水道に限らず、テレビやビデオの配線とかインターネットの設定とか、ウォシュレットやインターホンを交換するとかパラボラアンテナを上げるとか(いろいろやったなあ・・・)、次々と出てくると思うんだけど。

 そんなめんどくさいことじゃなくても、電球や蛍光灯を替えるのですら需要はありそうだ。

 近所ならいつでも私がやってあげますよ、という気だけはあるのだが(人に喜んでもらえるのは好きである)、こちらがそんなことを考えていることを近所の人に宣伝するわけにもいかず、失敗しても責任はとれないし、現実には難しい。

 ともかく・・・

 それ以前に、面倒なこと、不安なことを後回しにして長期間憂鬱な気分が続く怠惰な自分を何とかしたい・・・ようなしたくないような。