★舌先の違和感

 舌先に違和感を感じるようになってから、もう1か月半くらいになる。

 舌先がU字型にちょっと赤く腫れたような感じになり、細かいひび割れのようなものができている。
 特徴的なのは、水を口に含んだだけで、渋柿を食べたような感覚に襲われることだ。渋くはないのだが、渋柿を食べたときの感覚・・・ 経験していない人にはわかるまい。あ、「イガイガする/いがらっぽい」というのが少し近いかもしれない。

 それに加えて、2週間くらい前からだろうか、舌の右側面が突っ張る感じになってきた。やや痛みもある。
 昨日は舌先左の絨毛?が一本?白くなって小さなできもののようになっていたのだが、それは一日で消失した。

 この状態で味がわかるのが不思議なのだが、違和感はあるものの、味覚には特に問題がない。むしろ、何の味もしないはずの水なんかが一番の鬼門である。

 ネットでいろいろ調べてみると、同じような症状の人はけっこういるようだ。
 だが、原因や対策などで役に立ちそうなものは見当たらなかった。
 医師が回答したというものでも、「加齢による」「自然治癒を待つしかない」「大病院で診てもらうように」などが並ぶ。唾液は十分出ているのでシェーグレン症候群ではない。

 素人が回答した「亜鉛とビタミンのサプリ」が、とれそうな唯一の対策だが、どうしようかなあと思っているうちにひと月以上経ってしまった。
 もしかしたら新しい歯磨き剤が原因かもと思って、まず前のに戻し、次にらでぃっしゅぼーやのものに変えたのだが、効果はなかった。

 しゃべるのが商売なのだが、それにも支障が出てきたような感じで、ちょっと「自然治癒を待つ」とか言っていられなくなってきた。

 そんな折、たまたま自分のブログを読み直していて、去年の年末に耳痛で耳鼻科に行って喉が原因だと言われたときのことを思いだした。
 「五十肩の患者が遠方からその耳鼻科に行く」という話がある名医である。

 舌の症状なら、五十肩よりよほど耳鼻咽喉科の専門分野に近い。どうして今まで思いつかなかったんだろうと思いながら、早速予約を取って行ってきた。
 例によって1時間以上待たされ、「すみません、「耳鼻咽喉」じゃないんですけど・・・」と言って診ていただいたが、今回は前回ほどには明快ではなかった。右側面には口内炎ができているそうで、「まず口内炎から治していきましょう」とおっしゃる。
 「あれ? 珍しく抗生物質やら抗炎症剤やらが処方されるのかな」と思ったが、案の定というか、漢方薬しか処方されなかった。口内炎って漢方薬で治るのか・・・

 まだ一回しか薬を飲んでいないので、これで治るかどうかはわからないのだが、なんだかもう治る気がしてきた。
 名医の名医たる所以である。
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 治ったら、いただいた薬の名前をここに記します。同じ症状でお悩みの方(けっこういらっしゃるようです)、それを参考に、漢方薬を処方してくださるお近くの医師にご相談ください。