★また故障

 火曜日だったか、車に乗ろうと車庫を開けるとガソリン臭がした。

 満タンにしたばかりだったので、ちょっと入れすぎて少しオーバーフローしたとかそういうことかと思い、念のため、蓋を開け閉めしてからしばらく車庫の空気を入れ換え、息子を玄関前に避難させてからエンジンを始動した。
 特に何の問題もなくかかり、その後エンジンも快調だった。

 後日、ガソリン臭だと思ったのは、初めての「泡ジェットコーティング」とかいう洗車の結果かもしれないと思い、ボディに鼻を近づけると確かにガソリンに似た臭いがするので、ああ、やっぱりそれが原因なのかと安心していた。

 ところが、今日また車に乗ろうとすると、やはりガソリン臭い。

 しかも、車庫を出た瞬間、燃料不足を示すウォーニングランプがつき、例の不吉なピー音が鳴る。
 だが、燃料計の針は中央やや左を指している。半分より少し減った状態だということだ。

 ここにきてやっと故障が確定する。
 そもそも、満タンにしてから十数キロしか走っていないのに燃料が半分以下だというのはありえない。
 さらに、半分近く燃料があるのに、ウォーニングがつくのもありえない。

 しばらく思案した後、ディーラーに直行する。
 乗っていくのは危ないかなあとも思ったのだが、わざわざ引き取りに来てもらうのも面倒だし時間もかかる。カード類なんかをあらかじめ取りだしてまとめておき、万一火を噴いたときにはすぐ脱出できるようにとか考えていた。
 走行自体は快調そのものである。

 ディーラーでは、最初、センサーの故障だろうとか言っていたのだが、それだとガソリン臭の説明がつかない。
 かなり待たされたが、結局のところ、サブのフューエルポンプあたりのお皿?が割れてセンサー類が腐食し、ガソリンも漏れていたという。
 その時はそれで納得したのだが、それだとタンク内部の問題なので、どうやって外部までガソリンが漏れていたのかがよくわからない。

 まあ、治ればいいや(というような性格に最近変わりつつある)。

 費用がいくらかかるのかとびくびくしていたが、想定の1/4ぐらいだったので、妙にほっとする。それでも、無駄なン万円の出費だ。

 高速道路上でエンジンルームから蒸気が上がった時や、青森の下北半島に車を残してこざるをえなかった時のことを思えば、まだラッキーだとも言える。

 これが先日の旅行中に起こっていたら・・・

 そう思って自分を慰めるものの、不運であることには変わりない。