★嘘から出たまこと? あるいは、ミサイルやらロケットやら
今日(20121212)午前10時前、北朝鮮が「ミサイル」を打ち上げた。
遠い方の職場へ行くときに毎週楽しみにしているNHK教育ラジオの番組がそのせいでつぶれ(もちろん、総合も同じ報道をしている)、大して中味も情報もないニュースを延々聞かされる羽目になった。結局、1時間ぐらい、1分ですむニュースを何度も繰り返していたのではないか。31分以上繰り返しているのは確認した。
そういう報道の仕方を見ても、帰ってから夕刊を読んでも、まるで騒ぎたくて騒いでいるような印象を受ける。
抗議はすればいいし、対応は考えればいいが、まるで頭の上から爆弾が落ちてくるように捉えて「身震いする」とか言っている人って、いったい何を考えているのだろうかと思う。
迎撃態勢は取ったが迎撃しなかったというのもお笑いだ。
仮にしたところで、命中させることはまず無理だろう。「今からこの方向にこの軌道で撃つぞ」と、味方と示し合わせて迎撃訓練をしてすら、当てるのは至難の業なのである。
打ち上げに失敗して空中で爆発し、ゆらゆらと?落下してくる破片なら、迎撃することはできるのだろうか?
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今回はさらに、午後になって「衝撃の」ニュースが飛び込んできた。なんと、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が、この「ミサイル」による人工衛星の軌道への投入を確認したというのだ。
北朝鮮が言っても信じないが、アメリカがそういうのなら、きっとそうなのだろう。
ということは、今回は北朝鮮の言うとおり、人工衛星打ち上げのためのロケットだったということになる。
人工衛星など嘘っぱちだと騒いでいた連中は、なんと言い訳するんだろう。
もちろん、技術的には同じことだから、今回人工衛星を打ち上げたロケットをミサイルに転用することはありうるだろう(というか、私だって、むしろそのためにロケット(≒ミサイル)技術を磨いているのだろうと思っている)。
しかし、あれだけ他国のことを嘘つき呼ばわりしておいて、知らん顔はないと思うのだが。
うちの職場にいるその筋に詳しい人が「北朝鮮に人工衛星打ち上げ能力など絶対にない。だから人工衛星ではありえない」と言っていたそうだが、事実によってみごとに覆されたことになる。
だいたい、どうしてそんなことが断言できるのか。たとえロケットやミサイル技術の専門家であっても、北朝鮮に関してはほとんど何も知らないはずなのに。
そういう話を聞くと、「日本では地震で高速道路やビルが倒れたりしない」「日本では原発事故は起こらない」と言い募っていた「専門家」を思い出して、「またか」という気分になってしまう。
そうやって素人が専門家を馬鹿にするような土壌の形成に寄与することは、専門家自身にとってマイナスだと思うんだけれど。
専門家は、専門知識以前に、理性的な判断が謙虚にできる人物であるべきだと強く願う。
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今や、かの国は、人工衛星打ち上げに成功し、核爆弾をもつ国になった。そんな国は世界に10もない。
国民を飢えさせておいて何をしているのかと思う。
願わくは、日本がそんな国になりませんように。
そんな国にしてしまいそうな輩が多くて困るけれど。