★スケールの違い

 毎月3000円から可能だというので、純金やプラチナの積み立てでも始めようかと思い、資料を取り寄せた。

 資料には「積立金額の上限」という項目があり、そこには「「金」「プラチナ」それぞれ1000万円」という記載があった。

 「えっ!? たった1千万円? 保険とかの関係なのだろうか」とちらっと思った。
 富裕層向けの企画だと思っていたので、その少なさが意外だったのだ。

 とはいえ、毎月3000円ずつ積み立てて1000万になるには278年ほどかかる。1万円なら83年余。がんばって3万円にしても28年。自分には上限など関係ない・・・

 ・・・と思いつつ他の項目を読んでいくと、なんと、「積立金額」というのは毎月積み立てていく金額の話であり、「金」「プラチナ」がそれぞれ1000万円、つまり計2000万円がその上限だということがわかった。

 1年だと、2億4000万・・・

 そんな上限を設けることに何の意味があるんだろう? まあ、意味のある人もいるから上限があるんでしょうね。

 それにしても、あまりのスケール感の違いに「積立金額の上限」の解釈を勘違いしたのはおもしろかった。これがもし、「それぞれ10万円」なら毎月のことだと思っただろうし、100万円でも気づいたかもしれない。

 でも、こんな身の丈に合わない資料を送るなら、表現を工夫した方がいいと思う。「毎月3000円から」で庶民を釣っているのに、こんな数字を見せたら一気にやる気を失わせてしまわないかと、人ごとながら心配になってしまう。