●今さらながらの Boot Camp で Windows 7

 (最後の方に「NVIDIA GeForce GT 330M というグラフィックボードを使っている Mac」で Windows 7 を安定して運用する方法が書いてあります。適用なさる場合は自己責任でお願いします)

 アップル社のパソコンとの付き合いは20年近くになる。
 最初は Centris 650 だった。「これからの Macintosh の Center を担っていくマシン」などと「評論家」たちが褒めそやしていたが、この世界に「これからの中心」などというものは存在しない。

 ともかく、それ以前は言わずと知れた MS-DOS だったので、Windowsとの付き合いはほとんどない。
 それでも、個人で使用するものだけで、3〜4台の Windows マシンは買ったと思う。うち2台は今でも一応現役である。いくつかの必要なアプリケーションが Mac で動かないので、仕方なく特定用途に使ってきた。

 Mac上で Windows が動けば便利だろうなあと考え、Virtual PC とか CrossOver Mac とかにも手を出してきたが、スピードが遅すぎたり使い勝手が悪かったりして、結局ほとんど役に立たなかった。

 そうこうするうち情熱も薄れ、仕事の内容も変遷し、Win と Mac のファイル互換性も高くなってきたので、Windowsマシンでやることは、ごく限られたことだけになっていた。

 とはいえ、Mac の CPU がインテルベースになり、Boot Camp なるソフトを使って Mac 上で Windows が動かせるというのは横目で見てきたし、VMwareFusion だとか Parallels Desktop だとかのアプリケーションも気になってはいた。
 しかし、それまでの経験から、スピードと安定性に納得できるか慎重になっていたし、アプリケーションの方は Virtual PC の経験から避けたい気もあった。羮に懲りて膾を吹くタイプなのである。

 そんなとき、新しい MacMini を購入なさった kan さんが、さくっと Windows 7 をお使いになっているのを拝見して、背中を押された。
 お伺いすると、Boot Camp を利用なさっているという。

Dsc03210_32 さっそく、Windows 7 Professional を購入し(4万円近くする。これが一番の障壁かも知れない)、MacBook ProCore i7)にインストールしてみた。

 まだほとんど使っていないが、今まで触ったどの Windows 7 マシンよりもさくさくと動くような気がする。ワード(Word 2010)やエクセル(Excel 2010)が起動するのに5秒とかからないぐらいだ(Office for Mac 2008より明らかに速い)。
 ワードが立ち上がってからエクセルを動かすと、なんと1秒!

 再起動しないとOSの切り替えができないことが最大の問題だろうが、MacOS 側からも Windows 7 側からも、互いに相手のデータを見たりコピーしたりでき、大きな支障はない。

 これなら、Windows 使いの人でも、購入するのは Apple の製品で(たぶん)何の問題もないと思う。

 kan様、ありがとうございました。
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 これから導入なさる方のために簡単なメモ(MacBook ProCore i7, 10.6.4)使用)

0.インストール前に、
 A.「ディスクユーティリティ」を使ってディスクの検証とアクセス権の修復を行っておく
 B.ソフトウェアアップデートでシステムを最新にしておく
ことをお勧めします。
1.「Boot Camp アシスタント」(ユーティリティフォルダにあります)を立ち上げた時に出てくる指示に従って、「インストールと設定ガイド」を印刷しておいた方が無難です。
2.Windows 7 用に確保する容量は5GB以上で任意ですが、64GB確保して Professional(32bit 版)と Office 2010をインストールした場合、53GBの空きができています。
3.Windows 7 インストール後、MacOS X のシステムディスクを用意して Boot Camp ドライバをインストールする必要があります。
4.Windows 7 が立ち上がったら、Windows Update で最新版に。
5.Microsoft Security Essentials(無料)を使って、ウイルスやスパイウェア対策を。
6.キーボードの違和感をなくすため、Macに慣れている方は AppleKbWin というアプリケーションをスタートアップ項目に入れ、キーアサインを変更しておくと便利です。
7.(後記)MacからWindowsに切り替える際の手間を減らすために、QuickBootCampをインストールしておくと便利です(WinからMacへは、システム標準で簡単に切り替わります)。
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 ところで、Windows がいまだにギザギザ文字なのは、何とかならないのだろうか。職場にある本物の Windows 7 マシンもことごとくギザギザである・・・
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8.(後記)久しぶりにパソコンのことで夜中まで悪戦苦闘してしまった。快調だと思っていた Windows 7 がときどきフリーズするのでいろいろ調べたところ、

NVIDIA GeForce GT 330M というグラフィックボードを使っている Mac の場合(私のだ!)、Windows 7 側でそのドライバをバージョンアップして、197.44というものにしなければならない

ようである。

 これが Windows 初心者にとってはクセモノで、ドライバを落としてきてインストーラでインストールしようとしても、「互換性のあるドライバを見つけることができませんでした」とか何とか言われてできない。

 結局、デバイスマネージャを使い、ディスプレイアダプターのプロパティからドライバを更新する必要があった。それも、落としてきたファイルを直接指定する方法しか使えないし、「こんなもんインストールしたらどうなっても知らんで」という警告を無視して蛮勇を奮わねばならない。

 だがめでたく、ドライバのバージョンが

8.17.11.9494 から
8.17.11.9744 になった。

 ネット情報によると、これで安定するはずである。めでたしめでたし(かな?)。
 ふぅ、もうすぐ3時になってしまう・・・