●はじめての針穴

 カテゴリには「携帯・デジカメ」しかないが、針穴カメラおよび写真は、通常、デジタルではない。「文化・芸術」も付け加えておこう。
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Hariana01 先月、畏友お二人のお導きで、ひょんなことから針穴写真を撮ることになった。あいにくの曇り空だったが、雨にはほとんど降られることなく、初めてのハリアナ体験ができた。

 針穴写真というのは、ごく一部で?話題になっている、針穴カメラ(ピンホールカメラ)で撮った写真のことである。

 ふつうのカメラのような複雑なシステムは一切なく、極端に言えば、箱やら空き缶やらに小さな穴を空けただけのカメラを使う。
 ただし、もちろん、余分な光は入らないようにしておかなければならないし、フィルムはいかにも高級なものが使われていたりする。

 原理的にパンフォーカス(どこにでもピントが合う)に近くなるので、ピント合わせも必要ない。私がお借りしたカメラにはファインダーもなかったので、写したいものにカメラを向けて針穴のフタを取り、数秒〜数分(露出時間は明るさによって変わる)の後にまたフタをするだけである。

 どの範囲がどんなふうに写っているかその場で知る術はない。もっとも、「どんなふうに」は、フィルムカメラならすべてそうであるが。

 先達のお教えがよかったからであろう。初めてにしては、そして私にしては上出来の結果が得られていて驚いた。
 当てずっぽうで画角を決めたのに、だいたい思い通りの範囲がリバーサルフィルムに定着している。蛍光灯を透かして見ると、とても綺麗だ。
 高級針穴カメラとフィルムの恩恵も大きい。

(左側「戸惑う被写体」もご覧いただければ幸いです。)

 いい記念になった。H様、N様、ありがとうございました。