◆アバター

 「3D」以外にほとんど何の予備知識もなく見た。

 植民地主義や先住民虐殺に対するハリウッド流の懺悔なのだろうか、過去の地球上での蛮行を未来の別の星でも繰り返す人類が描かれる。

 ナヴィ族には、わかりやすすぎるほどにアメリカ先住民へのオマージュが感じられる。
 が、いくらオマージュではあっても、製作者たちがその類似性に言及することはできないだろう。見る者が勝手に思うしかない。

 対する人類の戦い方は、容易にベトナム戦争を想起させる。
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 コロニアリズム、神話の類型、そしてたぶん、ナウシカラピュタの世界も参照しながら、ものすごい世界を作り出しているように見える。

 エンドクレジットで初めて知ったのが、ジェームズ・キャメロン監督。さすがである。