■素晴らしい天気なのに

 ほんとうに素晴らしい、北ヨーロッパの夏のような天候なのに、例によって夫婦揃って手当も代休もない休日出勤。

 午前は家人の職場、午後は自分の職場。

 なら、それぞれが自分の職場で仕事をすればいいようなものだが、ふたりでやると2倍じゃなくて3倍ぐらい早く片付くタイプの作業なので、ちょうどいいのである。

 間に昼食。

 「行くところがないねぇ」などといいながら、たまに行くステーキハウスに決めて車で向かっていると、家人が別の店に未練があるように言うので、そちらに行くことにした。
 そんなに強く希望するんだったら行くところはあるんじゃないかと言うと、朝、高すぎると言って私が一言のもとに却下したというのである。そうだっけ?

 土曜の昼だし、予約もせずに行っても無理だろうなあと思いながら向かうと、運良く?席に着くことができた。
 外観はそれほどでもないし、表に出してあるメニューを見るとやはり高すぎるのだが、中に入って納得した。

Dsc02823 思わず笑い出してしまうぐらい、何これ? ここどこ? という感じの豪華なつくりと内装である。リッツ・カールトンのテイストをややカジュアルにした感じか。

 このご時世のこんな郊外に、まだバブルが息づいているようだ。
 一方で、今から20年ほどの間、周辺のアッパーミドル住宅地に住む中年以上の客を相手にするというのは、もしかすると目の付け所がいいのかもとも思う。
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 午前も午後も、豪華な昼食に似合わぬ内職のような仕事。

 実際、作業をしながら、「むかし、お母さんが内職してた。あれ、どうしてやってたんだろう?」とか、「近所のおばちゃんもやってた」とか、「これ、内職に回したらひとつ25銭ぐらいかなあ」とか言い合う。

 寒々とした暗い部屋での作業。外はほんとに完璧な天気・・・ いったいこんなところで何をやってるんだろうという感じ。

 まあでも、こうやって仕事をしてるから、まがりなりにも豪華な雰囲気で昼食を食べられるのである。完全に赤字だけど。

 (追記)
 夜はふたりでカレーを作った。来週の木曜日!に食べる分である。共働きの悲哀だ。
 タマネギを炒める行程で家人がいつも手を抜くので、今日は10時前から11時過ぎまで、1時間以上かけて私が炒めた。もっとも、新玉葱で水分が多すぎ、ほとんど煮込んでいるみたいな状態になって、ほったらかしにしていた時間が大部分ではある。
 努力が味で報われるのかの検証は5日後となる。