●内親王の不登校

 愛子内親王が「複数の乱暴な同級生男児」のせいで不登校になっているという。
 昨日の「報道ステーション」では、何とそれがトップニュースだった。

 小学校2年生の女の子が学校に行くのをちょっと嫌がったというぐらいで、どうしてこれほど大騒ぎをしなければならないのか。しかも、(発表によれば)直接いじめられたわけでも乱暴されたわけでもないというのだ。
 発表なんかしないで、関係者だけで穏便に解決すればすむ話だと思う。日本中?がこんな大騒ぎになっても、当の内親王を始め、だれの利益にもならないのではないだろうか。

 今ごろ、「乱暴な男児」の両親や祖父母、もしかしたら一族郎党までもが針の筵かもしれない(当の男児たちはどうなんだろう? ともかくも教師や親が恐懼しているのを目の当たりにして、非常に「びびって」はいるだろうと思う。トラウマとかにならなければいいのだが)。

 報道ステーションには訳知り顔の専門家?なんかが出てきて、「父母の世代に皇室への崇敬の念が足りないから、その姿勢が子どもに現れるのだ」(記憶による要約)みたいな、両親を攻撃の対象とする言説まで垂れ流している。

 今回の騒ぎを見ていると、宮内庁に何らかの妙な意図があるのではないかと勘ぐりたくなる。あるいは、「いつものように淡々と事実を発表しただけなのに、勝手にマスコミが騒いでいる」と言うだろうか。
 だが、トップニュースみたいな馬鹿なことまでは想像しなかったかもしれないが(朝日新聞は第2社会面に2段の地味な記事があるだけだ)、こんなことを発表すればだれも幸せになれないことぐらい、少し考えればわかりそうなものである。

 一つだけいいことがあったとすれば、「リアルなお姫様でも不登校になることがあるんだ」という、ちょっとした安心感を世の不登校児たちに与えたことぐらいだろうか。

 うん、何かちょっとでもいい面を見つけなければやってられない。
 まったくもう、どうしてこんな馬鹿な発表をして大騒ぎを引き起こすんだろう?