■Time makes sure we're never in the same place twice...

 2日は実家へ。3日は四半世紀以上の時を隔てた同窓会。

 全員を(おそらくは)平等に通り過ぎた時間が、各自に不平等な刻印を記している。

 もっとも不平等なのは幽明界を異にすることだろうが、同級生に物故者を聞かなかったのはまずは幸いであった。

 だが、お会いしたかった恩師の一人が亡くなったのは、この年末のことだそうである。平均寿命を越えているとはいえ、天寿を全うされなかったのは残念だ。
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 ♪つまり、それが2年の月日・・・
 ♪君と別れて3度目の秋・・・
 ♪そして2年の月日が流れ去り・・・

などという音楽を聴いていた当時、2年だの3年だのというのはかなりの重みを持った長さであった。

 25年とか30年とかの時の流れをそんなふうに歌った歌を知らない。そんな時間はたぶん老人の懐古にしかふさわしくないと思われているのだろう。

 だが、今日つどった面々は、いくら何でも老人というには早すぎる。古稀を迎えたという恩師ですら、到底老人には見えなかった。ましてわれわれは、その子どもの世代である。

 部分的にであれば、25年前はつい昨日のことのように思い出せる。いや、むしろ、昨日のことより鮮明なことも数多ある。
 そして、何歳になっても、それほど年を取ったとは思えない。まして、成長なんかしていない。

 だが、時は二度とわれわれを同じ場所に置いてはくれない。

 All we can do is keep moving forward...

 この先に何があるわけではないにしても。