★賑わう年末の商店街(と廃校を決めた大学)

 28日(月)、最寄り駅の駅前商店街に行ってきた。

 郊外の駅前はシャッター通り・・・というのが最近の相場だが、ここはいつ行ってもけっこう賑わっている。
 特にこの日は、年末ということもあって午前中から相当な人出であった。平日なのに。

 だが、見回してみると、私たちが一番若い世代に属しているようだ。10歳、20歳、あるいは30歳以上年上に見える方がほとんどである。
 これは、ふだんの土曜日なんかに出かけても同じだ(日曜日は休んでいる店が多い)。

 ということは、30年後には、この商店街に閑古鳥が鳴くことが今から予見できる。客の多くが、もはやこの世の人ではなくなっているからだ。

 30年後と言わずとも、10年20年後を考えて商売を考えていかなければ、現在は繁盛している店にもあっという間に危機が訪れる。
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 少子化で大変なことになるのは、少なくとも30年前からわかっていた。25年前には、私でさえ知っていた。
 にもかかわらずの、無為無策・・・

 いや、無策ならまだいい。それどころか、たとえば大学の数はこの15年ほどで1.5倍にも増えている。子どもはどんどん減っているというのに。

 日本の歴史上、これまで2つしかつぶれたことがないという大学が、今年だけで5つもつぶれたという(「つぶれた」というのは、定員割れによる経営悪化で来年度以降の学生募集を停止して廃校を決めたということです)(asahi.com)。

 馬鹿げた政策のせいで、ほとんどの大学は学生をかき集めることがもっとも大事な仕事になってしまっている。
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 願わくは、駅前商店街の店主たちが、政府や官僚ほど愚かではないことを。