●「軽い怪我をしました」

 ニュースで毎日のように聞く表現に、「〜人が軽い怪我をしました」というのがある。
 通常は気にもとめない。

 「〜人が腕を骨折するなど重傷」でも、それほど気にすることはない。
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 昨日の朝、洗濯物を干していてベランダと室内を往復する際、サッシ戸の端で膝をしたたか打った。
 思わず叫んでうずくまるぐらいの痛みで、1分ほどはまともに立てなかった。

 それでも、夕刻には、「よく見れば青くなってるかな」程度になり、今日はもう何ともなくなっている。

 要するに、「軽い怪我」すらしていない、ということだ。

 他人の痛みはわからない。久しぶりにそのことを思い出させてくれたとしたら、あの痛みも無駄ではなかったかもしれない。