★旅の終わりに

 比較的長期の旅行に出ると、一週間から10日ぐらいで、名所旧跡巡りにそれほど情熱をもてなくなり、何となく手持ちぶさたになってくる。ほんとうの旅はそこから始まると思うのだが、今回は(これまでのほとんどの旅行と同じように)そのステージが始まる前に終わってしまった。

 昨日は特に予定を立てていなかったのだが、はるばる Drumheller というところまで出かけ、恐竜が大量に出土したという、小さなグランドキャニオンのような渓谷ドライブを楽しんだ。結局、最後の最後まで名所巡りをしていたことになる。

 今日はもともと昼過ぎの飛行機だったので何もできないと思っていたが、予想以上に何もできず、朝食を食べて荷造りをして空港へ来ただけでまもなく搭乗時間だ。
 今、カルガリーの空港でこれを書いている。この後バンクーバーから成田へ飛び、羽田を経由して伊丹へ帰る(成田−伊丹便が少なすぎるからだ。そもそも、直接関西空港に飛んで欲しい)。

 エアカナダ213便は予定時刻にゲートを離れ、今はロッキー山脈上空だ。窓側に座っている息子に慌ててカメラを渡し、地上からさんざん見た山々を上空から撮影してもらっている。

 カルガリー空港のネット接続は、お話にならないくらい遅かったので、おそらくこの文章はバンクーバーからアップすることになるだろう。
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 まもなく、エアカナダ3便に乗って成田へ向かう。搭乗が始まってしまった・・・