★半ケツのスノーボーダー

 久しぶりにスキーをして、国際色豊かなのにもちょっと驚かされたが(今日はリフト券売り場の前にフランス語でしゃべっているご婦人がいた)、もっと驚いたのは、いわゆる「若者」の存在である。

 そのほとんどが、いわゆる「チャラ男」や「チャラ子」に見えるのだ。

 こういうタイプの連中は、ファッションこそ違え、もちろん昔にもいた。だが、彼らはスキーなんかしなかったと思う(もちろん、スノーボードは存在しなかった)。

 なぜなら、そういう人たちは、スキーに付随する面倒くささや寒さに耐えられないからだ(何だか家人のことみたいだけど)。
 端的に言って、「だりぃよ」という感想を抱くはずである。

 車やバイクに暴走族はいても、自転車に(本来の)族がいないのも同じ理由だ。

 今日は究極の連中を見た。

 ぱっと見たところ、要するに「愚連隊」という感じである(昔過ぎて本物は見たことがないけど)。それで古ければ「チーマー」でもいい(これも古いか)。
 見た目もやってることも、まんま暴走族だ。

 その中の1人が特にすごかった。頭は頭頂部だけ残して剃っている。テレビですら見たことのない髪形だ。

 そして、例の「ずらしズボン」スタイルで、左の尻は1/3,右の尻に至っては2/3ぐらいが出ているのだ。
 薄地のシースルーのような布を通して、これもずり下げたパンツが見える。だらしなく下げたズボンは太ももから下にだぶついてからみついている。

 あのズボンがどうやってあの位置で止まっていられるのかがすごく不思議だ。

 だいたい、スポーツをしているのである。それに、どうかすると吹雪になって、マイナス10℃以下とかになる場所だ。
 まあ、今日は快晴で暖かかったにせよ、ケツを出して雪の上を滑るか・・・
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 と、ここまで書いて気づいたのだが、スキーとスノーボードはまったく似て非なるスポーツなのかもしれない。スノボは、街の、いわゆるストリート系のスポーツなのだ。それが雪山まで進出してきているのである。

 そう考えれば、昔には見られなかった風景も、なんとなくわかるようになった気がする。