◆最高の人生の見つけ方

 確かにいい映画だったが、期待したほどではなかった。
 まあ、期待が大きすぎたんだけど。

 モーガン・フリーマンの名演は円熟の域に達し、ジャック・ニコルソンの怪演は円熟を通り越している。

 せっかくなのだから、実際に2人を世界ロケに連れ出して欲しかった。ロケ費を節約したというより、ギャラが跳ね上がるのを避けたのだろうか。
 いくら技術が向上しても、現場に身を置いていない映像はやはりそれと分かり、やや興をそいでしまう。

 いや、映画世界に没入できず、そんなことが気になる程度に醒めてしまっているのは、おそらくこの映画が期待したところにまで届いていないからなのだろうと思う。
 まあ、期待が大きす・・・

 ジャック・ニコルソンは実際に頭を剃っていたように見えたのだが、モーガン・フリーマンは明らかにかぶりものでスキンヘッドに見せているようだった。
 あれももっと上手にできなかったのだろうか。

 ともあれ、細かいことは別にして、やや教科書的ではありますが、名作であります。

(The Bucket List, 2007 U.S.A.)