■地デジ元年
一昨日の夜中、厳密には昨日になってから注文した地上デジタル放送用のアンテナが早くも今日の午前中に届いた。偉いぞ、アマゾン(最近、これが多いな。何でもアマゾンから買ってしまうのもアレなんだけど)。
そもそも、映るかどうかがわからない。恐いもの見たさもあり、早く試してみたかったのだが、はやる心を抑えて早めの昼食を取り、まずは息子を某所に送っていき、眼鏡の修理を依頼して買い物などする。
ちょうど同じころに帰ってきた息子と2人で繋ぐと、まっっったく映らない。使い方を間違えたのかと説明書を見ても、問題ない。使い方も何も、同軸ケーブルでアンテナとテレビを繋げば終わりなのだ。
息子に持たせてあちこち向けてみたり、置く場所を変えたりしても同じ。
ガーン。ということは、ここではまったく受信できないということなのか・・・
テレビの機能で「地上デジタルアンテナレベル」というのを調べてみると、みごとにゼロ。
が、しかし、ここで疑問が湧いた。いくら何でもゼロということはないだろう。地デジの送信塔があるらしい生駒山からここまで、おそらく25キロ以上はあるとはいえ、一応放送エリア内だし、あと少し家が高いところにあれば、生駒山頂を望めるロケーションなのだ。
「受信できるチャンネルはありません」とかテレビに言われながらも、「チャンネルスキャン」というのをやってみると、なんと4局受信できた。1局はブロックノイズが出たり画像がとまったりするが、他の3局は綺麗だ。
その時はほとんど諦めモードで、テレビの後ろの床の上にアンテナを置いていただけなので、これはいけるかもと思いなおし、出窓のところ(もともとの設置予定位置だ)にアンテナを置くと、ちゃんと7局全部受信できた。
残念ながらサンテレビは受信できなかったが、もともとエリア外である。
先ほどのアンテナレベルを調べると、何と60。赤黄緑とあって、緑の真ん中ぐらいである。これなら十分だ。
それに、指向性の強いアンテナだということだったので、出窓に斜めに設置する必要があり、無様なことになるのを覚悟していたのだが、設置角度を変えてもレベルが落ちない。
結局、窓の方に向ける必要すらなく、壁にぴったりくっつけてもぜんぜん大丈夫で、邪魔にもならず、すっきり収まって万々歳である。
映像はやはり、驚くほど鮮明だ。テロップなんかにもまったく滲みがない。番組表だの字幕だのも表示できて、非常に便利である。
落とし穴はただ一つ、テレビもレコーダーも同じソニーの製品なのに、相性が最悪なこと。これはもちろん、アンテナのせいではない。
テレビのカタログにある「シンクロ録画」は使えず、その代替手段としての「AVマウス」(テレビからリモコンの赤外線信号と同じ命令を出してレコーダーに伝えてくれる)も使えない。
いろいろ実験しても使えないのだが、双方の取扱説明書をよく読んでも、使えないという記載はない。結局、ネットで調べて使えないことがわかった。
他社製のレコーダーですらほとんどは AVマウス で制御できるというのに、PSXはダメだというのだ。これはせめて、あとから発売されていて AVマウス を同梱しているテレビの側の取説には、大きくわかりやすく記載しておくべきだろう。
こうなってくると・・・
地デジを直接受信できて録画できるレコーダーが欲しくなってくる。だが今は、ブルーレイだの HD DVD だのが出始めたばかりだ。
ここは冷静に、もう2〜3年は待つべきだろうか。いくら画面が綺麗だと言っても、見られる番組は同じなのだから。
いやしかし、今や放送されている番組をリアルタイムで見ることはほとんどなく、録画した番組を飛ばし見することが普通になっている。なのに、地デジの放送を PSX で録画するのはけっこう面倒くさい。それに、録画できても、おそらくハイビジョン画質ではない。
うーん、どうしよう。
いずれにせよ、こんなに簡単なんだったら、早くアンテナを買うんだったな。テレビの横にポンと置いて、これまで使っていたケーブルを繋ぐだけなのである。
今のテレビを買ってから2年以上地デジの恩恵を受けていなかったのだが、「映るかどうか」という不安さえなければ、アンテナを買って5分で地デジ元年だ。費用は1万円。
(うちは地上アナログ波の共同受信を利用しているのでアンテナはなく、地デジは入らなかった。それで電器屋の店員に聞くと「屋外アンテナを上げても映るかどうかはわかりません」との返事。しかも、設置工事を含め6〜8万円かかるというので見合わせていたのだ。)
念のため一番感度の良さそうなアンテナを買ったが、安いものでは3千円ぐらいからある。
問題は、ふつうは試してみることができないことだろう。