★なんで朝から?

 ハノイで仕事を終えて夜便でホーチミンへ移動、翌朝の仕事始めの時。

 タイのバンコク事務所から応援に来ていた若い同僚が、バイクタクシー(客が後ろに乗ってタンデム走行するのだ)に乗って市内観光をしてから来たという。戦争証跡博物館も見物したらしい。

 朝のんびり起きてホテルの朝食を終えればもう仕事の時間だというのに、元気だなあと思って、その時は深く考えなかった。

 でも、考えてみれば、どうして仕事前に博物館に行けるのだ? 朝っぱらから。

 ガイドブックを見ると、なんと開館が7時30分。世界中旅したわけではもちろんないが、そんな時間から開く博物館を他に知らない。ベトナム戦争の悲惨さを伝えるために無理して早朝から開いているのではたぶんない。なんとなれば、昼に1時間半も休みを取るのだ。昼休みを取る博物館も珍しくはないか?

 他をチェックしてみると、優美な建築で有名な中央郵便局は6時半から営業、旧大統領官邸も7時半から。有名なお寺は2つがなんと6時から、ひとつが7時から。動植物園も7時から。ただ、昼休みを取るところも多い。

 これはベトナムの伝統的文化なのだろうか。それともやっぱり社会主義だから?