◆NOEL/ノエル

 スーザン・サランドンペネロペ・クルスロビン・ウィリアムズ

 揺れるクリスマス、寂しいクリスマス、哀しいクリスマス、そして・・・の群像劇。

 うまい役者がありそうな話を演じていくのだが、最後の方に一つだけ、絶対にありえないエピソードが・・・
 涙腺をゆるめて見ていた者には、ちょっとそれはないんじゃないかと思えたが、それでも作品の価値はそがれない。

 以前、カナダ人が、クリスマスイブに実際に起こったエピソードを指して "It really was a Christmas miracle." と言ったことがあって、ふうん、そんなふうに考えるのか、と不思議に思った。

 欧米人にとっては、クリスマスの奇跡がわれわれより身近であり、この映画の「奇跡」も違和感なく受け入れられるのだろうか。

(NOEL, 2004 U.S.A.)