■鳥の羽音

 久しぶりに兵庫県伊丹市にある昆陽池(こやいけ)に行ってきた。昨日の朝日新聞の夕刊1面に、カワウのせいで林がほぼ死滅した、池の中にある人工島の話が出ていたのもきっかけになった。
 大阪空港を北西へ離陸して左旋回したとき、窓の下に日本列島の形をした島々が見える、あれだ。

 木はほとんど切り倒され、島は見る影もない。わずかに残った木々も、白骨化したかのような姿をさらしている。白く見えるのは、カワウのフンのせいだ。
 ほとんど砂漠のような島においても、カワウは相変わらず意気軒昂である ^^;

 それはともかく・・・

 はじめてミコアイサを見た。白の目立つ珍しくも美しいカモだ。

 それもともかく・・・

 家に帰ってきて自宅前に車を駐めて降りた瞬間、パサバサパサバサパサバサ・・・となんとも形容のしようのない耳に優しい自然音。おそらくはムクドリと思われる数十羽の群れだ。数は少ないが、その後も群れが5つか6つ。
 ムクドリなんてほとんど迷惑なだけの鳥なんだけど、あの音・・・

 あんなたおやかな音を響かせながら飛べることに、心底あこがれを抱いてしまう。