★凍てつく山里

 地球温暖化が止まったかのような冷え込みが続く。だとすればめでたいことなのだが、温暖化は氷河期をもたらすとかいう説まであってややこしい。

 思えば小学生のころ、冬と言えばしょっちゅう氷が張っていて、霜柱をサクサク踏んで遊んだことも2度や3度ではなかった。
 それがいつの間にか、氷が張るのを見るのなんて一冬に一度あるかないかになってしまった。大人になってから霜柱なんて見たことない気がする。住んでいる場所の気候はそう変わらないのに(・・・というより、こちらの方が寒いはずだ)。

 こんなに寒いのは、1983〜84年以来かもしれない。思い出深い冬だった。

 今日の山里はうっすら雪化粧し、食糧を見つけるのが難しい鳥たちは苦労していたようだ。オオタカハイタカも、いつになく地表近くまで降りてきて、柿の木に止まったりする。

 そんなことはありえないと知りつつも、みんな無事に冬を越せればいいのにと願う。