◆グッバイ、レーニン!

 『ラブ・アクチュアリー』を探していて見つけた。

 とんでもない分類をするビデオ屋で、「アクション」「SF」「サスペンス」「ドラマ」「コメディ」「ホラー」・・・ ときて、「ヨーロッパ」である。しかももちろん、すべてのヨーロッパ映画がそこに入っているわけでもない。それはともかく・・・

 ドイツ映画を見ることはほとんどない。が、話題になっていたのを思い出し、手にとってみたら、あらすじを読んだだけで、その場で吹き出してしまった。ふつう、素晴らしい映画でも台無しにしてしまうのがパッケージに書かれた解説やあらすじだ。こんなことは初めてかもしれない。

 もっとも、映画自体は切なくなるようなドラマである。しかしその中に、心をふるわせる笑いがある。こういう笑いがあったのかと、目を開かせてくれるような佳作。

(Good Bye Lenin!, 2003 Germany)