◆まぼろしのアオバト

 1年ぶりに、大阪の万博公園で開かれた探鳥会に参加してきた。小一日のたのた歩くと疲れ果てる。特に、腰に来るのがつらい。お昼は芝生の上に寝っ転がって体操をしたりする。

 しかし、例によって、参加者のほとんどが私より年上。平均でも、私より20歳ぐらいは年長だと思われる。第一線の方々は70代とおぼしい。
 私がこのままの生活を続けていけば、20年後、さらに、70代になってからならなおさら、体力的に今日のようなバードウォッチングができるとは思えない。
 本人は青年のつもりなのだが、そろそろ押しも押されもせぬ中年、生活習慣を見直して体力作りを考えねばと思うようになった。万一?それが実行できたら、今日の一番大きな収穫はそれか。

 他の収穫としては、カワセミがじっくり見られたのがよかった。アカハラはたぶん、初めて見た。ダイサギチュウサギが区別できるようになった。他に、シメアオジなど、自分の目で見たのが30余種、探鳥会としては40余種。

 万博公園では定番となっているはずなのに、いつも振られてばかりなのがアオバト。今日は初めて、4〜5羽が群れで飛翔するのを見た。いつも公園の外周をサークリングしているような形で飛んでいるらしい。飛んでいるときの姿がイラストに描いたようなハヤブサを思わせるので、キジバトやドバトとは違うのがわかる。何といっても、黄緑色に輝くその色が魅力なのだが、今回は曇天の逆光の中、右旋回した瞬間にかろうじてその色が確認できた程度だった。

 見たには見たが、アオバトはやまりまだ、まぼろしのままである。

 そうそう、若くて美しい、といってよい女性がお一人で参加していた。お昼には帰られたようだが、今日で懲りずにこれからも参加なさることを祈る。
 まあ、私は20年(240回?)の歴史の中で3〜4回しか参加していないので、もうお会いできないかもしれない。こちらも、まぼろし、で終わりそうである ^^;

※コメントに書きましたが、以前六甲山で見た「謎の美しい鳥」は、ソウシチョウらしいことがわかりました。