◆蝶々採集

 職場に小さな植物園のようなものがある。先日、自転車で昼食に出た帰り、そこのベンチに腰掛けて汗を拭っていた。すぐ蚊がやってくるのには閉口する。
 が、ほんのしばらく座っていただけで、異様に蝶が多いのに気づいた。秋の草花が咲いているので、それに集まってくるのだ。これなら楽しい採集になるだろう。

 素人や子どもの昆虫採集で数が減るようなことはないという。なのに、変なヒューマニズムから、一時、子どもから昆虫採集やその観察の機会を奪っていた時期があり、まことに残念だと昆虫学者?が述べていた。
 まあ結局、夜にはすべて逃がしてやったが、体育の日の昨日、息子を連れて採集に出かけた。逃がすことが予定されているとはいえ、採るときは真剣、カゴに入れるときに逃がさないように、また、傷つけないように細心の注意を払う。思えば、息子と昆虫採集をするのは初めてだ。蝶を捕るときの網の使い方から教えてやらねばならない。

 短時間だが、成果は12匹。まずまずである。種類も6種類ぐらいいた。アゲハを逃がしたのが残念だった。羽も眼も触角も、観察すると小さな発見がある。タテハにはやはり脚が4本しかない。その事実を知ってから、自分の捕まえた蝶で実際に確認したのは初めてだった。

※先日のカニは、はや2匹が死んでしまって、今日埋めました。残る一匹がどうなるか心配ですが、海のカニなので逃がす場所もなく、がんばって飼い続けています。
※その日に撮った雲に隠れた夕日の写真、珍しく気に入ったので、ぜひクリックしてご覧下さい。