■自転車文化

 しまなみ海道のうち、行ったことなかった最後の大物の橋、来島海峡大橋をGWに自転車で往復してきた。大島と呼ばれる島(いったい日本にいくつあるやら)から、途中、馬島を経て、わたりきれば、四国の今治市だ。すばらしい、の一言に尽きる。
 それはそれとして、今回、クルマの屋根に自転車を積んで出かけたのだが、連休中の大量の車の波の中、同じような車がほとんどいなかったのに驚いた。一生懸命探したのだが、結局ぜんぶで3台だったような気がする。サイクリングのメッカであるしまなみ海道においても、ほとんど見ることがない。まあ、ワゴンの荷室内に積んでいればわからないのだが。
 ヨーロッパだと、夏のシーズンには自転車を積んだ車をしょっちゅう見かける。また、たとえば、アルプスのどの峠に行っても、大勢のサイクリストがめげずに坂を上っている(あるいは、爽快そうに下っていく)。雨の中でさえも、だ。

 自転車というのはおもしろい乗り物だ。たとえば中国では、重要な交通手段・運搬手段となっている。非常に実用的・実際的な乗り物だ。ところが、なぜか韓国では、ほとんど自転車に乗らない。ソウルの街は日本の街によく似た部分も多いが、ほとんど自転車を見かけないところが興味深い。韓国人に聞くと、自転車とは、遊園地などに出かけたときに、広場で娯楽のために乗るような乗り物だと言っていた。日本人の感覚で言うと、一輪車や公園のボートなどが近いという。
 一方、ヨーロッパ諸国では、レジャーやスポーツの手段として使われる面が強い。オランダなどでは、交通・運搬手段の側面も大きい。「自転車文化」という言葉もよく使われる。

 日本の現状はどうだろう? また、これからどうなっていくのか。