◆国に泥を塗る「愛国」者たち

 これまで非公開だった、大学入試センター試験の作成者の氏名が公表されることになるという。任期終了後だということだから、それはまあ、別にかまわない(と思う。よく考えたわけではない)

 問題なのはその理由だ。なんと「今年の「世界史」の設問に「強制連行」という表現が使われたことに反発した自民党議員グループが出題者の公表を強く求めたため」だという。なんと恥知らずな連中か。

 戦争中、一部に強制連行があったのは否定しようのない事実だ。他にも、当時の大日本帝国が犯した罪は、数限りなくある。それを無理矢理なかったことにしたいがために、虚偽と歪曲で固めた珍説?を声高に叫ぶ連中は、あとからあとからゴキブリのように出没する。それが与党の政治家だという状況には、絶望するしかない。
 もうほんと、「どっっっひゃあああぁぁぁ」とか言って呆れて、相手にしないしかないのだが、向こうの方がエラくて権力があるのだから始末が悪い。結局、そんな連中に票を入れた有権者に責任があるんだろうなあ・・・ 今の東京都知事はだれですか?

 出題者の名前を知って、どうしようというのだろう? いびる? 干す? 暴力団も真っ青だ。

 おもしろいのは、こういう連中が自分を「愛国者」だと思っていることだ。世界に恥をさらし、国に泥を塗ることが「愛国者」の条件なんですね・・・

(あーあ、権力を敵に回してしまった。 エッセイストにはなれなくなったかも・・・)