★クエン酸と重曹の威力

 いや、知ってたんですよ。ネット時代ですから。でもまさか、ほんとにこんなに綺麗になるとは思っていなかった・・・
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 市販の洗剤などではなかなか綺麗にならない、いわゆる「がんこな汚れ」に、重曹クエン酸が活躍するという話は、何度か目や耳にしていた。

 だが、そんなもの(特にクエン酸とか)どこで売っているのかもわからないし、わざわざ探し回ったり聞いて回ったりするのも面倒に思って、何となく月日が経っていた。

 先日、バスマジックリンとカビキラーを動員して風呂場を大掃除したところ、見違えるように綺麗になったのだが、ほとんど唯一、浴槽の外側側面についた薄いオレンジ色に見える汚れだけはどうしても取れなかった。
 いや、爪で擦れば取れるのだが、それをやるには面積が広すぎるし、研磨剤なんかで無理矢理擦れば傷をつけてしまうだろうから、実質的には取れないということだ。

 この汚れこそ、「水アカ・湯アカ」(水道水中のミネラル成分)であろうと推測した。
 それを取るには、「クエン酸溶液を染みこませたキッチンペーパーを数時間貼り付けておき、しかる後に擦り洗いをするのがいい」というのも知っていた。

 が、半信半疑だった。やってみるまでは。

 今や、百円ショップにお掃除コーナーがあり、そこにクエン酸重曹も売っていることを知ったので、買ってきて試してみた。

 ほんとに、あれほど取れなかった汚れがみごとに落ちる。

 ついでにというか、キッチンのシンクの汚れも取れ、「もともとはこんなだったのか!」というほど綺麗になった。
 ときどきは一生懸命掃除していたのだが、これまでは取れなかったのである。

 油汚れには重曹。マジックリンと同じくらい綺麗になって、変な臭いもしない。

 あと、酸素系漂白剤があれば、もう掃除に洗剤はいらないそうである(念のため、「掃除」限定です。食器洗いは中性洗剤です)。3つとも、百円ショップで手に入る・・・

 綺麗になるし、安いし、いやな臭いはしないし、安全だし(クエン酸重曹は食品のようなものだし、酸素系の漂白剤はもちろん塩素を出さない)・・・
 (ただし、クエン酸重曹はそれぞれ酸性・アルカリ性なので、取り扱いにはそれなりに注意し、掃除の後は水で洗い流したり水拭きしたりするのをお忘れなく。)

 みんなが「酸素系漂白剤・クエン酸・重曹」の3種の神器(←リンク先表示にやや時間がかかります)を知ってしまえば、花王やらP&Gやらの経営が傾くのではないかというくらいのインパクトがあった。

 ところで・・・

 クエン酸の「クエン」って「枸櫞」と書く柑橘類(=丸仏手柑=シトロン)のことだってご存じでしたか? クエン酸なんてことばを使わないで、「柑橘(かんきつ)酸」とか「シトロン酸」とでも呼べばわかりやすいのに。