◆今さらながらの facebook

 大した仕事はできないのだが、ともあれ、ずっと机に座ってパソコンに向かっていると、いい加減煮詰まってくる。

 ひょんなきっかけから今さら気になり始めた facebook に、ふと登録したくなった。
 そろそろそういうのをやめようという人が増えている、という報道がさかんになっているが、私はこれからである。
 なんであれ、取りかかるのが遅い。

 とりあえずアカウントを作り、プライバシー設定をかなり強くしてプライベートな情報をどんどんネットにあげる。
 こんな、生身の体をネットにさらすようなことはしない主義なので、いくぶん緊張する。

 ページはあっという間にできたが、ログアウトして外から見てみると、氏名と写真(しかも雪景色)以外、何もわからない。
 さすが広い世界、同姓同名が何人もいるので、これだと誰も「友達申請」してくれそうにない。
 仕方なくと言うか、過去の仕事と今の仕事を外からも見えるようにして、私が誰か、知っている人にはわかるようにした。

 とりあえず、「ひょんなきっかけ」を与えてくれた元の教え子(今の主治医?)に「友達申請」する。

 そのうち、「知り合いかも」みたいなのが増えてきて、そこにかつての教え子がずらずらと並んでいてびっくりした。
 医師や歯科医師が多いのはともかくとして、特に驚いたのは、旧帝国大学の医学部教授とか、某巨大航空会社の機長とかがいたことである。まあ、みんな優秀だったけど、でもそこまで??

 年齢的にも、機長はともかく、医学部教授? 今年度になったばかりみたいだけれど、それにしても。

 こちらはぜんぜん出世もせず、古いセスナを飛ばすのが精一杯で、それさえももうできなくなっているというのに・・・

 元の教え子に「友達申請」して困惑させるのも申し訳ないので、なるべくしない予定だが、年賀状のやりとりをしている男(彼とはわりと最近職場で話をしたことがある)と、ホンダに勤めてバイクに乗っている男、それに機長(これも男)だけには「気楽に無視していただいて構いません」と添えて、友達申請を送った。
 幸い承認され、後の2人とは二十数年ぶりのやりとりをした。特にバイクの男はすごく喜んでくれて、こちらも嬉しくなった。

 合間にそういうのをやったお蔭で?少しリラックスして仕事もはかどり、何とか夜までに一応終えることができた。

 でも facebook って、タイムマシン的に過去に逃げる道具になってしまわないかとちょっと気になる。そういう風に考えるのも、年を取ってきたからなのだろうか。

 どのくらいアクティブに使うかわからないけれど(このブログみたいに10年以上もつのだろうか)、未来志向につなげたい。