■「ようやく入籍しました」

 11年目に入って心機一転、ここをまったく違う場にしようと(ちらっと)考えたのですが、早々にあえなく断念しました。
 相変わらず・・・になるかと思いますが、幾久しくよろしくお願い申し上げます。
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 年賀状の中に、年下の女友達から来たのがあって、「昨年ようやく入籍しました」と書かれていた。

 「「入籍しました」って、お前は芸能人か」というのが最初の感想だった。

 どうしてふつうに「結婚しました」って言わないんだろう?
 第一、「ようやく」ということは、相手は昔から変わっていないに違いない。だとすればイギリス人なのである。今はイギリス人も戸籍に入(はい)れるんだろうか。

 まあ、本人の中では、「前から一緒に住んでるし、結婚してるのと変わらないけど、ようやく入籍(=正式に結婚)したんですよ」ということなのかもしれない。
 それだって、他人に年賀状で知らせるのなら、「結婚しました」で十分である。もはや、「結婚」と「入籍」が別概念だという人たちが増えたのだろうか。
 いや、「入籍」すると同姓にしないといけないし、何も2人の関係を国に登録する必要はない、という人は昔からいた。だが、今回のは、それとはむしろ逆方向のベクトルによる別概念のようだ。

 いずれにしても、頻繁に顔をあわせていたころは日本とイギリスとの超遠距離恋愛だったと思うのだが、ほんとに「前から一緒に住んでるし、結婚してるのと変わらないけど、ようやく入籍したんですよ」なのだろうか。それとも、超遠距離のまま「入籍」だけしたのだろうか。
 機会があったら聞いてみよう。

  まあそんなことはどうでもいい。末永くお幸せに(としか言いようがない。なにしろ、「入籍しました」って言うんだもの)。