★ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

 久しぶりに素晴らしい邦題に魅かれて借りた。

 原題を調べると、Extremely Loud and Incredibly Close。そのままである。
 他の映画も見習えばいいのに。

 この言葉から思い浮かぶのは知り合いの一人なので、そういう存在に関するコメディか何かだと思っていた。

 トム・ハンクスサンドラ・ブロックが出演していることも、まして、「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリー監督、「フォレスト・ガンプ 一期一会」のエリック・ロス脚本なんて、夢にも知らなかった。

 もちろん、これが「9・11文学」(そういうカテゴリーがあるのだ)の「金字塔」であるらしいことも。

 題名や映画の意味するところについては、あちこちでさまざまに語られているようだ。
 だが、ひとの解釈は要しない。この映画の場合は特に。

 ・・・そういう思いを抱かせる映画。

(Extremely Loud and Incredibly Close, 2011 U.S.A.)