◆まさか波平?

 録っている(というより録れている)テレビドラマを流していると、「バカボンのパパの年齢はいくつだか知っているか」という話が出てきた。

 聞いたことはあるような気がするが、知らない。答えは41歳なんだそうである。自分より年下だ。

 え? と思って考えてみると、朝日新聞の朝刊に連載されている「ののちゃん」のお父さんすら、おそらくは自分より年下ではないのかと思った。あのとんでもなくオッサンくさい親爺が年下だとか、いくら何でも勘弁してほしいと思う。
 「となりのやまだ君」として始まったころは、間違いなく年上だった。いつの間に追い抜いたんだろう?

 そんなことをつらつら考えているうちに、「まさか波平まで年下ということはないだろうな」と考えて、ちょっと愕然とした。いわずとしれた、『サザエさん』のお父さん、磯野波平である。

 年下ではなくても、同い年ぐらいという設定ならありうる。

 調べてみると、波平は54歳。まだだいぶ差があると思ってちょっとほっとした。

 しかしまあ、いくら時代が違うとはいえ、54歳でああ老けることはありえないと思う(頭が禿げることはあるにしても)。

 少なくとも気持ちの上では今後もあまり年を取らないのではないだろうか。

 知りたいのは、昔の「老けた」人たちも、そう思っていたのかどうかである。