●照明器具のリサイクル(あ、リユースか)

 2階の和室で使っている照明器具の具合が悪いと聞いたのは、もう半年前ぐらいのことだろうか。

 いったんつけても途中で消えたりするというのだが、私がつけると大丈夫だったりして、しばらく放置していた。
 夏前に点検すると、蛍光管の問題ではなく、器具自体の問題であることが判明した。
 ところが、夏になると、気温が上がったためか調子がよくなって、そのまま使っていた。

 器具を買いに行かなければとずっと頭の隅に引っかかりながら、何となく面倒で先延ばしにしていた。

 寒くなってきて、そもそもつかなくなったりし始めると、さすがに不便で仕方がない。
 諦めて、「せっかくだからちょっといいのを買おうか、また十数年は使うんだし・・・」と思って探し始めると、これはと思ったものは26万円とか書いてある。なんだよそれ。

 今のは数万円もしなかったと思うのだが、けっこう気に入っているのだ。26万なんてもちろん問題外だが、これを捨てて安物を買うのは気が滅入る。リーズナブルなのはないのだろうか。

 そうこうするうち、子ども部屋から外した安物のペンダントがあるので、不便だからとりあえずそれをつけておこうという話になった。こういう時のリリーフぐらいはできるだろうと、捨てずにとっておいたのだ。
 そこで家人が珍しくひらめき、その器具と現在の笠?を組み合わせて使えるのではないかと言い出した。
 気に入っているのは、笠のデザインと質感なので、本体はまあどうでもいい。

 合うかなあ・・・と懐疑的だったが、やってみるとちょうどぴったり合い、何の問題もなく収まった。おそらくは規格が同じなのだろう。

 インバータ式でもなく、いわゆる昔の「蛍光灯」なので、スイッチを入れてから点滅し、点灯するまでにしばらく時間のかかる懐かしいやつである。
 でも、たぶん、だからこそ故障もしない。

 捨てずに置いておいた安物がお気に入りの照明器具の延命につながり、なんだかちょっとだけ幸せな気分になった。