★The Burning Plain
シャーリーズ・セロン、キム・ベイジンガー。
相互に関係のないいくつかの家族や人々が描かれ、これがどうつながっているのかと見ていると、何の説明もなく、時間が遡る。
ふつうなら混乱するところだが、うまく作られているからだろう、観客は置き去りにはされない。
自在に行き交う時間の中、どのエピソードがどの時間を描いているのかを気にかけながらも、そんなことより物語そのものに引き込まれていくうち、一気にピースがつながる。
むしろ、もう少しもどかしい思いをさせてくれてもという気はするが、よくできている。
どちらかというと寡黙な映画なので、登場人物の内面は見ている者の感性で描写せざるを得ない。
意味ありげに登場する飛行機と鳥の含意も。
ただ、終わってみるとシンプルな映画で、深みがあるかというと微妙な気がする。
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邦題があまりにひどいので、取り上げませんでした。予備知識なしでご覧になるのがいいと思います。
製作総指揮もシャーリーズ・セロンなんですね。大したもんだ。
(The Burning Plain, 2008 U.S.A.)