◆英語学習強迫症

 「教育」なんていうカテゴリもないんだな。まあいいや。

 幻冬舎から

 すべての英語学習に疲れている人へ

というキャッチコピーのついた英語学習本が出た(曖昧な文だ。「すべての」はどこにかかるんだろう?)。「まったく新しい癒し系英語学習本」だそうである。

 これに限らず、「勉強するな」だの、「聞き流せ」だの、疲れていようがイヤであろうが、覚えたり努力したりできなかろうが、とにかく何とかして英語を学習しなければならないという強迫症が蔓延しているようだ。

 座っているだけで痩せられますとか、寝てるだけで痩せられますとか、着てるだけで痩せられますとか・・・に似て、それで痩せられる人も(ほとんど)いなければ、そういう学習法で英語ができるようになる人も(ほとんど)いない。

 そのことがわかっていないところがそもそも、根本的に痩せられない(英語ができるようにならない)理由である。

 大事なのは、「そもそも英語なんて勉強する必要があるのだろうか」という問いだ。
 そう自分に問いかければ、そういう学習法で英語を学ぼうとしている大人のほとんどは、「そもそも必要がない」ことに気づくはずである。