●花粉症大爆発

 懲りずに鳥見に行ってきた。今回は奈良公園生駒山を貫くトンネルが整備されていて、家から片道1500円取られるが、奈良まで45分ほどしかかからない。頭の中は「奈良行きは2時間仕事」のイメージのまま。奈良公園はすぐ近くなのに、生涯で(笑)3〜4回しか行ったことがない。
 アイガーとユングフラウの麓、スイスのグリンデルワルドにさえ、3回行ったことがあるのだが・・・

 ウグイスの初鳴きが聞けたものの、鳥が少なく感じられる中、ビンズイトラツグミアオゲラ・アトリが見られたのは収穫だった。探鳥会でないと、自分の力で見つけられる鳥ははるかに少なくなる。上の4種も、誰かが見つけて下さらなければおそらく見られなかっただろう。ありがたいことである。
 観光客やシカがあふれている奈良公園に、まさかアオゲラがいるとは思わなかった。以前一度だけ、大台ヶ原で見たことがあるが、まだ2度目だ。堂々たる大きさのきれいなキツツキである。すぐに飛んで逃げたりはしないので、じっくり見ることができ、頭を上にしたまま器用に幹を降りていく様子なども観察することができた。
 アオバトがよく見られるらしいのだが、今回もまた、幻のままで終わってしまったのは残念だ。

 お昼前に解散。探鳥会の間は、晴れのち曇りとまずまずの天気だったのだが、前日の天気予報で言っていた寒気団が降りてきて、午後は雨模様から雪になり、一時はアラレの猛吹雪となった。みるみる地面が白く染まっていき、鹿の背中に雪が積もるのには驚いた。
 そんな中、会の間には見られなかった、キセキレイジョウビタキルリビタキにも遭遇できたのは幸運だった。

 たまたま、東大寺二月堂で行われるお水取りのクライマックスの日だったらしいのだが、夜まで待つのも疲れるので、4時前に奈良を後にする。お水取りもテレビ以外では見たことがないのだが、近くで行われる行事にはありがたみを感じられない体質で、困ったものである。

 それにしても、花粉症の症状が大爆発だ。目はかゆくて真っ赤になるし、鼻も大変なことになってしまった。先週は大丈夫だったのに、3〜4日暖かい日が続いていたので、一気に花粉が増えたのだろう。こんなことになるようでは、当面鳥見にも行けそうにない。早くとも桜が散るまで、憂鬱な季節が続く。