◆ディボース・ショウ

 それにしても、年を取りましたね、ジョージ・クルーニー。もはや、「おじさん」が入っている。どうしてこんなに急に?老け込んだんだろう。1961年生まれなんだけどなあ・・・ ERで、はねっ返りの「青年」医師を演じていたのがついこのあいだのことだと思うのだが。
 キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、さすがにもはや若さは感じさせないものの、まだまだ女盛りの感がある。こちらは1969年生まれ。

 お話は、先の展開が読めてしまうものの、すごく楽しめるラブコメディになっている。随所に埋め込まれたさりげないギャグがいい。クルーニーのアソシエイトにあたる弁護士が、「objection!」(「異議あり!」)と書いたTシャツを着ているとか、話とは関係なく、表にも出てこない部分で笑わされることも多かった。たぶん、多くは見逃してると思われるのがもったいない。もちろん、台詞にもギャグが利いている。こちらも、そのおもしろさがわからない場合も多いだろう。残念だ。

 とにかくまあ、それでも十分おもいしろい。

 不満なのは、相変わらず邦題。これはもちろん、映画そのものの疵ではない。てっきり、原題のカタカナ表記かと思っていた。が、実は何の関係もないのに「ディボース・ショウ」なのである。「ショウ」はともかく(でも表記が変だ)、「ディボース」の分かる人がどれぐらいいるだろう? 何のための邦題なのか。
 DVDを借りるとき、そこに書かれた原題(「耐え難き冷酷さ」とでも訳すか)を見て、違う映画かと思った。

(Intolerable Cruelty, 2003 U.S.A.)